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読む。書く。のこす。

本多孝好『真夜中の五分前』

デビュー作の『MISSING』の頃から村上春樹色の強い文体だったけど、この作品ではその色がより際立って感じられる。さらっと読めてしまう透明感のある文体のおかげで、強く心に残るシーンがあまりなくもったいない気がした。でもそういう文章を読みたくて買った本だから文句は言えないんだけど。個人的な感触としては『MISSING』や『ALONE TOGETHER』の方が完成度が高かったと思う*1
一昨日、読んだばかりなので作家の読書道の本多孝好編へリンク。

真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-A

真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-A


真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-B

真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-B

*1:ミステリ色が強くて、僕の好みに合致していたからかもしれない。