『重力ピエロ』伊坂幸太郎(新潮文庫)
家族の血のつながりの話題、遺伝子の話題と父親の強さが良い具合にミックスされて、話が重くなることがうまく回避されてた。あくまでも重い雰囲気を出したくないというような作者のこだわりなのだろうか。先月あたりに読んだ貫井徳郎の『殺人症候群』とは真逆の空気感。
とてもひっかかるのは遺伝子解析の会社の社長のこと。あの人の役割はなんだったんだろう。
余談。装丁の「あっ」と言いそうな静けさが気に入ったんだけど、このはまぞうの写真だとYonda?君が邪魔してよく見えない。どいてください。
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/06/28
- メディア: 文庫
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