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『Xの悲劇』エラリー・クイーン(創元推理文庫)

たぶん初めてのエラリー・クイーン。とはいうものの第一の殺人での殺害方法については記憶があった。これは子供向けのXの悲劇を読んだことがあるのかそれとも方法論を借用した別の作品を読んだことがあるのか、のどちらかだと思うんだけどまったく記憶に残っていない。話の中で聞いただけなのかもしれないけど。
1932年の作品。75年前の作品なのに全然埃っぽく感じない*1どころか、現在でも十分に娯楽として楽しめるところが古典の古典たる所以なのか。エラリー・クイーンと言えば論理の人という先入観があって敬遠していたところがあるんだけど、認識を改めなおした方が良さそう。それともバーナビー・ロス名義の作品は肌に合って、エラリー・クイーンの方はダメだってところがあるかもしれない。というのも、エラリー・クイーン大好きな法月綸太郎を苦手としているところがあるから。

Xの悲劇 (創元推理文庫)

Xの悲劇 (創元推理文庫)

*1:いや、訳文は古く感じるけど。