2008-04-08 『永すぎた春』三島由紀夫(新潮文庫) 読書 『潮騒』とともに異様に読みやすい*1三島ブンガクの一冊。確か高校生の頃にこの2冊を読んで「なんだ三島由紀夫とは言ってもたいしたことないな。」などと調子に乗った上で『金閣寺』を手に取ったら綺麗にカウンターパンチをもらった記憶がある。 春だし、という適当な動機で十数年ぶりに手に取ってみたけど、現在だとできちゃった婚なんかで「短すぎた春」*2が多い状況だし、かえって新鮮な内容なのかもしれない。 永すぎた春 (新潮文庫)作者: 三島由紀夫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1960/12/13メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 42回この商品を含むブログ (44件) を見る *1:心理描写や情景描写がとても丁寧に書かれているおかげなんだろうけど。 *2:婚約期間を春と捉えるなら、短いどころかそもそも春がないのかもしれないけど。