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『戻り川心中』連城三紀彦(光文社文庫)

素晴らしい。不思議とどの短編からも雨の香りがしてくるのは、作中の湿っぽい雰囲気と関係があるのだろうか。
音よりも先に香りによって雨が降っていることに気が付くことの多い今の時期に、この本を読むことができたのは、良い巡り会わせだったんじゃないかと思う。
表題作の「戻り川心中」における歌の配置にも唸らされたけれど、個人的には「白蓮の寺」のカタストロフィの方が衝撃が強かった。

戻り川心中 (光文社文庫)

戻り川心中 (光文社文庫)