『バブルの肖像』都築響一(アスペクト),2006
文化としてのバブルが隆盛を誇っていたころ、小学生だった僕には接点のないものが多いかと思いきや、意外にもオートポリス、くまもとアートポリス、宮崎シーガイア、ハウステンボスと遊びにいったことのある施設があって驚いた。それに運営母体が変わったりはしていても、経営が青息吐息だったとしてもとりあえず今も動き続けているところがしぶとい。取り上げられていた他の施設・文化は無くなったり廃れていたり、逮捕されてたりするのに。
美術館や博物館で保護してまで後世に残したくなるような文化ではないけれど、民間伝承としては残っていって欲しい。廃墟を愛してしまうのと近い感情でそう思う。