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履歴を記録すること

思い出補正

10年ほど前に観た『ペーパー・チェイス』(監督:ジェームズ・ブリッジス)。数年前からもう一度観たいという欲求が強くなって、思い出すたびに様々な種類のレンタル屋で聞いてみたのだけれど置いている店はなく、諦めていた。なのに最近、灯台もと暗しというか図書館のビデオラックにちょこんと鎮座しているのを見て。もう一度見て。エウレカ*1
・・・観た。
初恋の思い出は、思い出の中だからこそ美しい。そんな言葉が頭の吹き出しに浮かんで消えた。こんなに退屈な映画だったかな?舞台はハーヴァード・ロースクール、そこで過酷な法律の勉強生活を送る新入生たちの青春ドラマ。希望があり、恋があり、友情を育んで挫折を乗り越えて、むなしさが残る。見事なまでに美しい青春ドラマの方程式。今となっては僕自身がこの映画に何を求めていたのかがわからなくなってしまった。初見から再見までの間にスコット・トゥローの『ハーヴァード・ロー・スクール』を読んでいたので、教授対生徒の対立、ソクラテス方式のプレッシャーなど映画でも肝となるべき部分の薄っぺらさ幻滅した可能性が大きい。いっそのこと見つけられない幻のままだったらよかったのに。

*1:意味・用法が違うけど、気分的にはこの言葉を叫んだ時のアルキメデスに近い。