so:an

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日本vsパグアイ、というよりも日本代表のまとめ(2010ワールドカップ備忘録)

0-0(PK3-5)。
惜しかった。PKは運ゲーだから。バッジオもプラティニも外してる。シュートの上手さや度胸といったものを超えた何かが影響するゲームだから。カメルーン戦を見てからこのチームでの試合を一つでも多く見てみたいと思っていたので残念な気持ちは確かにある。ただ、残念だったとはいえ、2006年ドイツワールドカップのブラジル戦を観終えた後の感情とはまったく真逆のものを僕の胸に残してくれたことに対して、陳腐な表現だけれども感謝したい。4年間日本代表を率いた末、フィジカルが足りないと凡庸な結論を言い捨てチームの崩壊を防げなかったジーコとは違い、フィジカルが足りない中でもしっかり守り闘うことが出来ていた今大会のチームは見事だった。
そしてドイツ以後、テーマに掲げられていた日本的なサッカー。試合をどう闘うのかという部分での日本的なサッカーの確立が出来たかと問われても疑問が残る部分はあるけれど、チームという組織の在り方としては日本的なチームを世界に示すことが出来たことは間違いないと思う。フランス代表のように個の才能がそこにあるだけではゲームは戦えない、ということは見せてもらった。世界的には知名度の低い平凡な才能がチームとしてまとまって戦ったからこそ大会中、徐々に日本代表のサッカーが注目されていくようになったんだと思う。ダメだと思っていた子が頑張っている姿に魅せられた人が多かったのは日本国内。
ベスト16進出の常連になり、ベスト8への壁を乗り越えるにはチームのまとまり以外での戦術的な戦い方の部分、個々の能力アップは欠かせないだろうけれど少なくとも2014へ向けて希望のもてる敗退だった。とりあえず目先で大事なことは、次の代表監督をしっかりと哲学を持って協会が選べるかどうかにかかっている。
周りに本田ファンよりも川島ファンが増えている現象は面白い。