so:an

読む。書く。のこす。

祈られる人

3月の中旬に入ったばかりの時期から動き始めいくつもの投稿を重ねる。心境は、投稿採用を心待ちわびる中学高校のラジオリスナーの頃と変わらない。おおよそ平均的に7営業日から10営業日後に反応が返り始める書類選考の結果は、今それなりにピークを迎えていて、日々ピザや不動産、選挙のチラシの間に埋もれながらポストの中で息を潜めている。僕が今せっせと投稿しているものはラジオの投稿不採用時とは違い、不採用時でもちゃんと相手側からアクションが返ってくる。
「今後のご検討をお祈りいたします。」
ふむ。
雛形文章には慣れてしまうし、あまりにもそっけなく会社名以外に違いのない内容に、それが果たして自分が応募した会社なのか名簿を元にランダムに送りつけられただけの精神的なブラクラ要素を含むスパムなのかわからなくなってしまう。会社としては不採用通知にも個性を出すために、定型文の後にマドンナの「Like a Prayer」の歌詞を載せるだけの不採用通知があってもいいかもしれない。残念な気持ちには変りないけど、このセンスがなかったからダメだったのかと見当違いな納得の仕方ができそう。それになんとなくその企業に愛着が湧いてくる。宗教色の強い曲だから、万人向けではないだろうけど。