UDON

話題になっているのかどうかは知らないけれど、東宝の鑑賞無料券が手に入ったので消去法的にUDONを観てきた。
難しいな。いくつかのブログでも言及されていたけど、この映画を観ながら思い浮かぶのはやはり村上春樹『辺境・近境』の「讃岐・超ディープうどん紀行」であって、それ以上でもそれ以下でもなかった。
で、この映画で一つだけ疑問が残った。ストーリーとはまったく関係ないことなんだけど、ときどき画の真ん中に、こつぜんと存在感のある形の整った山があってすごく気になった。それで、いろいろと確認の為に手に取った『辺境・近境』（文庫版）のp149にある安西水丸の挿絵のなかに、讃岐富士って記述が絵とともにあったんだけれど、たぶんそれだよね。と、思って讃岐富士で検索してみたら、なんと讃岐七富士（Wikipediaより）という表現が。なるほど。香川県には、讃岐富士以外にも6つも富士があるらしい。
小さな頃に砂場で作った山のようにえらく立派な形をしていたことと、平野部に忽然と現れたようなたたずまいであったために余計に記憶に残った気がする。

辺境・近境 (新潮文庫)