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『竜とわれらの時代』川端裕人(徳間文庫)

本格的な恐竜を巡る冒険が800ページほど。徳間文庫の本を読むのはすごく久しぶりのような気がする。
恐竜と妖怪の二本柱は、小学生の頃にどっぷりとはまっていた人なのでスイッチが入るとそのガジェットだけで十分に楽しめるクチなんだけど、マイケル・クライトンジュラシック・パーク』みたいに恐竜と人がバトルする話ではなく、

  1. 恐竜の化石を中心に古生物学の論争
  2. イスラム教原理主義とキリスト教福音派(あるいは聖書原理主義)による進化論の面からのからみ

など、生きた恐竜は登場しないものの恐竜を中心とした問題がうまくストーリーとして構築されていて読み応え十分だった。
それにしても、トリケラトプスやT-REXくらいしか恐竜の名前を覚えてなかった。小学生の時にとても濃密だと思えるような恐竜時間を過ごしたはずなのに。

竜とわれらの時代 (徳間文庫)

竜とわれらの時代 (徳間文庫)