『日の名残り』カズオ・イシグロ(ハヤカワepi文庫)
読み終えた。国家の品格、女性の品格などなど2006年くらいに発生した品格ブームの元祖となるべき作品ではないだろうか。
執事のロード・ムービーのような作品と書いたらあまりにも大雑把すぎるとは思うけど、新しいご主人から勧められ、旅へ出た執事が自分の過去を振り返りながら旅路を進む姿はロード・ムービーを想起させられる。
今後も年を重ねるたびに再読して、行間を味わっていきたい作品。
あー、映画にもなっているんだ。アンソニー・ホプキンスが執事のスティーブンス役ということで、これは是非観てみないと。