so:an

読む。書く。のこす。

2009年7月に読んだ本

小池壮彦が書く、怪異を解体するような内容の本に引きずられていた7月。それと、怪奇・幽霊関連のノンフィクションばかり読んでいた。気分だけは夏。

7月の読書メーター

読んだ本の数:17冊
読んだページ数:5188ページ

図書館愛書家の楽園図書館愛書家の楽園
★★★★。本や図書館を好きでたまらないという人たちにとっては至高の一冊になるのではないか。古今東西の図書館や本へのあらゆる角度からの考察が楽しく、また著者の知識に舌を巻いてしまう。もし自分の書庫というものを手に入れられるなら、人類が歩んできた図書館での葛藤を追体験してみたい。
読了日:07月02日 著者:アルベルト・マングェル
幽霊は足あとを残す―怪奇探偵の実録事件ファイル幽霊は足あとを残す―怪奇探偵の実録事件ファイル
★★★★★。こういう本が読みたかった!心霊現象・心霊スポットを、それらの発生している土地の歴史を紐解くことで、発生の原因と思われることを明らかにしていくという内容。怪異は怪異のままでも楽しめるけど、京極堂的な怪異の落とし所を読むのも楽しい。
読了日:07月04日 著者:小池 壮彦
日本怪奇幻想紀行〈3之巻〉幽霊・怨霊怪譚日本怪奇幻想紀行〈3之巻〉幽霊・怨霊怪譚
★★。幽霊・怨霊に関する考察のオムニバス。同シリーズの祟り・呪いの話ほどの刺激がなかった。残念。
読了日:07月05日 著者:
怪奇探偵の実録事件ファイル〈2〉怪奇探偵の実録事件ファイル〈2〉
★★★★。シリーズ1冊目の『幽霊は足あとを残す』ほどストンっと落ちる考察は少なくなったものの怪異に対する切り込み具合はさすがの一言。もう続刊はないのだろうか。
読了日:07月05日 著者:小池 壮彦
ホッグ連続殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)ホッグ連続殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
★★★。なーるほど。HOG.
読了日:07月07日 著者:ウィリアム・L. デアンドリア
幽霊物件案内―怪奇探偵のマル秘情報ファイル (ホラージャパネスク叢書)幽霊物件案内―怪奇探偵のマル秘情報ファイル (ホラージャパネスク叢書)
★★★。ホテル、住居、学校、会社、病院、飲み屋、喫茶店などにまつわる怖い話。短いシャープな文章でまとめられるいる分だけ、ほんのりとした怖さが残る。
読了日:07月09日 著者:小池 壮彦
幽霊物件案内 (2) (ホラージャパネスク叢書)幽霊物件案内 (2) (ホラージャパネスク叢書)
★★★。第二弾。章タイトルに「泊ってはいけない」、「通ってはいけない」と連なっているのは、当時の買ってはいけないブームに便乗したからかな。
読了日:07月09日 著者:小池 壮彦
賃貸宇宙UNIVERSE for RENT〈上〉 (ちくま文庫)賃貸宇宙UNIVERSE for RENT〈上〉 (ちくま文庫)
★★★★★。最高!
読了日:07月16日 著者:都築 響一
賃貸宇宙UNIVERSE for RENT〈下〉 (ちくま文庫)賃貸宇宙UNIVERSE for RENT〈下〉 (ちくま文庫)
★★★★★。インテリア雑誌を読むよりよっぽど部屋作りの参考になる。ただ、何度も読み返すと本の背が壊れてくるのはTOKYO STYLEと同じ仕様なのね。
読了日:07月16日 著者:都築 響一
ワールド・ミステリー・ツアー13〈4〉東京篇ワールド・ミステリー・ツアー13〈4〉東京篇
★★★。東京という都市をミステリ(オカルト)の方面から読み解くオムニバス。いくつか読んだことのある話も。
読了日:07月16日 著者:
ノルウェイの森 上 (講談社文庫)ノルウェイの森 上 (講談社文庫)
★★★★。ずいぶんと久しぶりの再読。生きていくうちに色々と失ったり、切り捨ててきた後に読むと、初読の時とはまた違った味わいがある。
読了日:07月18日 著者:村上 春樹
ノルウェイの森 下 (講談社文庫)ノルウェイの森 下 (講談社文庫)
★★★★。”「今日はとても気持ちの良い日曜の朝だし、マスターベーションとフェラチオの話をしてつぶしたくないんだ。もっと違う話をしようよ。」”
読了日:07月18日 著者:村上 春樹
ワールド・ミステリー・ツアー13〈1〉ロンドン篇ワールド・ミステリー・ツアー13〈1〉ロンドン篇
★★★。マダム・タッソー蝋人形館・切り裂きジャックスコットランドヤードの話が興味深かった。
読了日:07月20日 著者:
一六世紀文化革命 1一六世紀文化革命 1
★★★★★。一気に読んでしまった。時間かかったけど。内容の密度が濃いのに読みやすく、しかも楽しい。歴史を掘り起こすということが刺激的だということを再認識した一冊。
読了日:07月25日 著者:山本 義隆
一六世紀文化革命 2一六世紀文化革命 2
★★★★★。とりあえず、これからも何度か読んでいきたい。この濃い内容を一度で味わい切るのは無理。
読了日:07月25日 著者:山本 義隆
ワールド・ミステリー・ツアー13〈2〉イタリア篇ワールド・ミステリー・ツアー13〈2〉イタリア篇
★★★。イタリアの闇ってかなり深そうだし、タブーも多いような気がする。フィレンツェ連続殺人事件が、トマス・ハリスによるレクター博士の誕生にインスピレーションを与えていたとは。
読了日:07月28日 著者:
ワールド・ミステリー・ツアー13〈3〉パリ篇ワールド・ミステリー・ツアー13〈3〉パリ篇
★★★。パリを訪れたことはないけど、イメージとして抱いているパリは華麗でスマート。というものだったけど、読了後、パリの地下世界に魅了されてしまった。
読了日:07月30日 著者:桐生 操,港 千尋,友成 純一,鹿島 茂,原 研二

読書メーター