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読む。書く。のこす。

2009年9月に読んだ本

詳しくは僕にもわかっていないんだけど、何かの交換条件でリリアン・J・ブラウンのシャム猫ココシリーズを読むことになった9月。同じような猫の話を読むのならくるねこ大和の方が、限りなく好みに近い。ま、土俵は違うけれども。
とうとう東野圭吾に手を伸ばしてしまった。今のところ手触りは良い。

9月の読書メーター

読んだ本の数:14冊
読んだページ数:4512ページ

本の歴史 (「知の再発見」双書)本の歴史 (「知の再発見」双書)
★★★。豊富な図版に、荒俣宏の愛に満ちた解説という絶妙なコンビのおかげで本の歴史を楽しく概観できる。
読了日:09月01日 著者:ブリュノ ブラセル,荒俣 宏
難解な本を読む技術 (光文社新書 406)難解な本を読む技術 (光文社新書 406)
★★★。思想書を「難解本」として、それを読む為の具体的な技術について。実践してみないことには何も言えない。
読了日:09月06日 著者:高田明典
猫は殺しをかぎつける (ハヤカワ・ミステリ文庫)猫は殺しをかぎつける (ハヤカワ・ミステリ文庫)
★★。シャム猫ココシリーズ翻訳1作目で、シリーズとしては4作目。ミステリとしての魅力には乏しいもののココの可愛さには参ってしまう。
読了日:09月07日 著者:リリアン・J. ブラウン
猫は手がかりを読む (ハヤカワ・ミステリ文庫)猫は手がかりを読む (ハヤカワ・ミステリ文庫)
★★。シャム猫ココシリーズの1作目。クィラランとココとの出会いが主題で、それが全て。ココの意図を読み取ろうと苦労するクィルには、猫に限らず動物を飼った経験のある人は共感すると思う。
読了日:09月08日 著者:リリアン・J. ブラウン
百年の誤読百年の誤読
★★★。二人がベストセラーの質が変容した、と認識する1960年以降の作品での掛け合いが楽しすぎる。特に80年代から90年代にかけては、ある意味で豊作なのでお腹を抱えて笑えます。
読了日:09月15日 著者:岡野 宏文,豊崎 由美
百年の誤読 海外文学編百年の誤読 海外文学編
★★★★。日本のベストセラー編に比べると罵倒できる作品が少ないせいか辛辣な笑いが少ない。この2人の芸にとっては物足りなさが残ったけど、素直に読んでみたいと思える作品に出会えたので楽しみだ。
読了日:09月15日 著者:岡野 宏文,豊崎 由美
猫はソファをかじる (ハヤカワ・ミステリ文庫)猫はソファをかじる (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ついにヤムヤム登場。
読了日:09月16日 著者:リリアン・J. ブラウン
怪談文芸ハンドブック (幽BOOKS)怪談文芸ハンドブック (幽BOOKS)
★★★★。「怪談」文芸の入門書。第一部のQ&Aも参考になるが、第二部に記された古今東西の怪談の歴史は読み応え十分。誤解を恐れずに極論を書くと全ての物語は怪談に通ず、という印象を受けた。この本に取り上げられている怪談は読んでみないと。
読了日:09月20日 著者:東雅夫
ジョゼ・モウリーニョジョゼ・モウリーニョ
★★★★。モウリーニョが監督としてポルトでCL優勝するまでの半生記。どこかの国の代表監督にも精読して欲しい。
読了日:09月20日 著者:ルイス ローレンス,ジョゼ モウリーニョ,西岡 明彦
秘密 (文春文庫)秘密 (文春文庫)
★★★★★。初めての東野圭吾作品。軽々しく「悲しい」と言わせてくれない究極の選択のような状況設定が巧い。それに読み終えた後に、読んだことのある人とむしょーに話したくなる困った本。
読了日:09月21日 著者:東野 圭吾
時生 (講談社文庫)時生 (講談社文庫)
★★★★。タイムリープ物。このアイデアは、ジュリーの曲を聴いている時に思いついたのだろうか。拓実にイライラしてしまうのは、少なからず自分の中にも拓実的な部分が含まれてるから、かもしれない。
読了日:09月24日 著者:東野 圭吾
白川静 漢字の世界観 (平凡社新書 440)白川静 漢字の世界観 (平凡社新書 440)
★★★。白川静の世界に足を踏み入れてみようと思って手に取ったのが本書。白川静を知るための大枠としての流れ、肝となるキーワードが挙げられ入門書としては充分の出来。文字から文化を想像するというのは、とてもエキサイティングだと思う。
読了日:09月25日 著者:松岡 正剛
猫はスイッチを入れる (ハヤカワ・ミステリ文庫)猫はスイッチを入れる (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ジャンクタウンに引っ越したクィララン。
読了日:09月27日 著者:リリアン・J. ブラウン
死体が語る歴史―古病理学が明かす世界死体が語る歴史―古病理学が明かす世界
★★★。「実録・歴史ミステリ」といった趣があるが、小説としてのミステリに比べると根拠が確かなので現実的で面白い。「ヒトラーの頭がい骨、実は女性のものだった」(http://bit.ly/1eXv3f)という調査結果もタイムリー。
読了日:09月30日 著者:フィリップ・シャルリエ

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