記憶違い
ちくま日本文学の芥川龍之介をちまちまとかじっている。「杜子春」を読んだ。
くりくり坊主だった頃にアニメで見て気に入った話だったな、と思いながら読んでいると僕が好きだった杜子春の話とまるっきり違った。符合しているのは杜子春という名前だけで、芥川龍之介版ではお姉さんが出てこない。
おぼろげな記憶の中では、小さな頃に家の事情で別々に放り出された杜子春とお姉さんが苦しい生活を送りながらも数年後か十数年後かに再会し一緒に逃げだすという話だったような気がする。結末は覚えていない。だけど、今となってはそれが何だったのかわからなくなってしまった。名前を失くしたこの物語は、僕の妄想だったのだろうか。
- 作者: 芥川龍之介
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2007/11/20
- メディア: 文庫
- クリック: 10回
- この商品を含むブログ (22件) を見る