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『白夜行』東野圭吾(集英社文庫)

昨日、ハワード・ジン『学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史』を読み終えた後に東野圭吾の『白夜行』を読み始めたら止め所がわからず勢いよく最後までいってしまった。徹夜本なんて久しぶりだから朝日が眩しかった。TVの電源を入れたら中川昭一が亡くなっていた。あまり現実感がないまま『白夜行』の余韻に浸って寝る。
読んでいる途中でミステリとしての主要な部分の結論には気が付くことができるのに、鍵となる人物の内面がまったくわからない。外堀はせっせと埋めているのに、本丸へ向けて進んでいる感触がまったくなく、それが焦燥感となってページを次々にめくってしまう。見えそうで見えない、分かりそうで分からない。漫画のワンピースのように次々と登場人物が出てきては伏線を張り、きっちりとそれも回収していくのに肝心なところを見せてくれない。
物的証拠がなく、状況証拠だけを積み上げて起訴された事件というのはこの本のような感じなのかもしれない。ある種の手応えはあるのけど、全体としてぐにゃりとしてとりとめがない。何か確かなものを求めているうちに、馳星周の解説になっていた。やるな、東野圭吾

白夜行 (集英社文庫)

白夜行 (集英社文庫)


『学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史』もインディアン・黒人などのマイノリティ(あるいは一般民衆)の側から見直したアメリカの歴史で刺激的だったのに、『白夜行』のせいで余韻が吹き飛んでしまった。
学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史〈上〉1492~1901年

学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史〈上〉1492~1901年

学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史〈下〉1901~2006年

学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史〈下〉1901~2006年