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読む。書く。のこす。

2010-01-01から1年間の記事一覧

2010年の記憶に残った本

今年のほにゃらら、というのを初めてしてみる。新刊をほとんど読まないし、そもそも定番となっている10冊という数字を選ぶほどの読書量もないので、ささやかに小説編5冊と非小説編4冊という変則仕様。ただ、1年分の自分の読書を振り返ることができるという点…

ゆく年さる年

ネットの上に何かしらの記録を残し始めて10年目だった今年*1。愛読していたサイトやブログが消え去っていくのを幾つも目の当たりにして寂しい思いをしたこともある。 数年前までは積極的に他のサイトやブログの人とも交流していたけれど、ここのところは自分…

雪だるまによる掃除計画の乱れ

寒い。昼間から雪がうっすらと積もり始め、部屋の中の温度も急激に下がったように感じる。昨日の台所・浴室に続いて、部屋の中も掃除をしようかと計画していたけどあっさりと中止。先送りにしようかと週間天気予報を見てみたものの雪だるまのマークが2,3日続…

日常業務

大掃除の前に通常業務として山積していた洗濯業務を片付ける。2回転。ダブルトウループ。午後は、冬ごもりの為に食料品買出し紀行。幸いなことにどんぐり以外にも食べられるものがあったので、人家を襲う必要はなかった。

検索キーワードに応えられる品質がない

1日経つだけで、品揃えや雰囲気が洋→和へクラスチェンジしていた。手際が良すぎる。スーパーの中の人もこの時期は大変そう。 ところで、うっすらと積もった埃を払ったついでに、このブログを見直していたら「ノルウェイの森+エロ」というキーワードでここへ…

欲望の夜

クリスマスの夜。いただきストリート大会のおかげで、家族愛や恋人との愛だのとは無縁な夜。地で地を洗う抗争。うんとこしょどっこいしょと相手を出し抜き足を引っ張るために売り買いする株。盛り上がることもあるし、空気が悪くなることもある。 それでもま…

2010年11月に読んだ本

意識が待避線に入ったときには本を読んでしまう、という行為は学生の頃から変わらずに磨き続けている唯一のスキル。今の二倍くらい生命が続いた頃には、体力的な瞬発力は落ちているかもしれないけど、精神的な瞬発力はますます研ぎ澄まされているような気が…

山頂越え

ドタバタと山を登りながらもやっと最高峰を踏破して、目の前に開けた景色が絶景だったかというとそういう訳でもなく、先にはまだたらたらと尾根が続いている。ただ、少なくとも僕が今立っている場所よりも高い場所は視界に入る限りではないようなので、その…

少女あるいはガールという入口

野村美月の「文学少女」シリーズを粗方読み終えたので、結城浩の『数学ガール』を手に取ってみた。少女=ガール、という安直なつながりだけで積まれた本の中から探し出して読んでみたものの、その分野に詳しい少女と主人公の少年という設定は共通していて、…

昔、昔あるところで

夏は猛暑で野菜が高騰し、秋は10月の低温で野菜が高騰しておったそうな。ただし米は安い。そろそろ給料に野菜手当が付いてもいい頃合なのではという村人の話を皮切りに、様々な手当の案が出てきた。公務員もびっくりなくらいどうでもいい手当の案ばかりじゃ…

書き方を忘れたカナリアは

空白期間が一ヶ月ではなく、一週間だったことにほんの少しの喜びを感じながら「記事を書く」のリンクをクリックしたのはいいものの、困ったことに何をどう書くかという日記の作法が体から抜け落ちているようで思うように指が進まない。たいして有用な作法が…

2010年10月に読んだ本

遅まきながらのまとめ。文学少女シリーズを粛々と読み進め、面白いよと借りた『阪急電車』をその日のうちに読み終え、宮本常一『忘れられた日本人』で失われつつある(あるいは、失われた)生活多様性について想いを巡らせた10月。 10月の読書メーター 読ん…

黄砂に吹かれて

季節外れの黄砂の影響で花粉症のような症状が出てしまい、眼と鼻が眉間を中心にくしゃっとなった上で引っ張られたような感覚の昨日今日です。 さて、沈黙していた期間中、漫画本の貸し借りが極々狭いエリアで流行し、 吉田秋生『YASHA-夜叉-』、『イヴの眠り…

2010年9月に読んだ本

読書メーターに一行感想を書き付けるだけで、満足してしまっている今日この頃。 9月の読書メーター 読んだ本の数:16冊 読んだページ数:4968ページ幻の漂泊民・サンカ 礫川全次『サンカ学入門』に続いて、サンカについての概論的な本。サンカについての大枠…

ガーっと

猛暑で少食になっていた反動か。食欲の秋が全力でやってきてる。ガーっと。ガーっと体重も付いてきそうだけど。

建物で見る赤線地帯

「赤線」とは、昭和21年から昭和33年にかけて、日本中のいたるところに普通にあった「女性のいる町」のことだった。それまであった「遊郭」がGHQの手によって解体され、いったん公娼制度はなくなったものの、戦後の混乱期、集娼の必要を感じた政府はGHQの了…

個人識別情報としてのデザイン

本読みさんのサイトや日記サイトなど読み物方面のものをgooglereaderからはてなアンテナへ引越しした。もともとRSSreaderとアンテナの境界があやふやで、これはそっちあれはこっちと振り分け基準も曖昧だったので統一。googlereaderだと流し読みが多かったし…

貴志祐介祭り

先月の『黒い家』、『十三番目の人格―ISOLA』に引き続き貴志祐介による極上のエンターテインメント小説を。 『天使の囀り』貴志祐介(角川ホラー文庫) バイオホラー。ありえるかもしれない現実、という部分がバイオホラーとしての恐怖の源泉と思っている。…

トムヤムクン

今年の夏、マイブームだったトムヤムクン。無印良品でレトルトパウチのトムヤムクンを手に入れて、エビを投入するだけというお手軽料理。料理時間よりも、殻をむいて、背ワタを取って、片栗粉で臭いを取ってとエビの下処理の時間の方が遥かにかかるというア…

『戦後ニッポン犯罪史』礫川全次(批評社)

『サンカ学入門』の著者が犯罪史についての本も出していたので、図書館で借りて読んだ。戦後の重大な事件をメインに50件の事件を取り扱っているが、事件の概要や背景など犯罪史の本として幹となる部分はあっさりとした記述で、未解決事件や冤罪と思われる事…

珈琲、はじめました

家で珈琲が飲めるという幸せ。 食器棚から取り出したマグカップに茶しぶが広がってた。夏が始まる前、片付けるときには気になっていなかったのに、時をおいて目にすると妙に気になる。元が白いマグカップだから妙に目に付く。週末にキッチンハイターの刑。

『世界クッキー』川上未映子(文藝春秋)

様々な媒体に載せられた川上未映子の言葉の集まり。ウェブサイトの文章を選りすぐった『そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります』に比べると言葉がすんなりと受け入れやすい文章になっている。そのせいなのか、今回はそれほど刺激を受けることもなく、…

夏のひと休み

25.9℃。本日のサイコー!気温。 気まぐれな秋の顔出しに、こちらとしても気まぐれに料理に手を出す。暑い間はほぼ一品料理だったのに、涼しい台所に立つと火が苦にならないので自然と品数が増えてしまう。オクラと山芋のパスタに茄子の煮浸し、豆腐とワカメ…

『トゥルーへの手紙』ブルース・ウェバー(2004)

単にゴールデンレトリバーを愛でるためだけの映画だったら気が楽だったのに、監督で写真家のブルース・ウェバーが犬や動物を通しての反戦メッセージを送る映画だったために目尻を下げながらゴールデン可愛いのうという訳にはいかなかった。 とはいえ、トゥル…

台風様様

多少の蒸し暑さはあったものの35℃前後がずーっと続いていた頃に比べると過ごしやすさに格段の違いがある。台風に感謝。最近では熱帯夜とはいえども27℃位だと涼しく感じて、26℃まで落ちると肌寒くて扇風機を切って寝てしまう。クーラーのない生活が、動物とし…

『そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります』川上未映子(講談社文庫)

読後、何も留まるものがないという奇妙な体験だった。 ただ、読んでいるとフローの状態では、僕の中にある何かしらのスイッチをピンポンダッシュの要領で押し去っていく感じを受け、ふっ、とアイデアともネタとも言えないものが浮かんでは弾けていき留めてお…

DVDを求めて仁義なき戦い

どこから降って湧いたのか。サブリミナルで刷り込まれたのか。突然に『仁義なき戦い』を観たくなって近所のレンタル屋さんやTSUTAYAを探す羽目になってしまった。ただ、どこもかしこも貸出中で余計に観たくなったのがお盆の時期。それから何度か足を運ぶも1…

2010年8月に読んだ本

とにかく暑かった8月。熱を発する物には近づきたくなかったので、家でPCを起動するということが激減して、本を手に取る時間が増えたのは良かったかもしれない。ただ、それでももっと涼しい方が良かった。 8月は、佐藤亜紀作品制覇へ向けて一歩ずつ前進し、恩…

音楽の鳴っている間はとにかく踊り続けるんだ。

「今後、一週間ほど暑い状態が続きますので熱中症には気をつけて下さい。」 かれこれ5週間ほど華麗なバトンさばきで一度も地に落ちることなくリレーが続いているアナウンスは、日曜日にサザエさんを見るよりも週間天気予報を見てしまった時の方が何かと後ろ…

もろきゅう

昨日今日と連日の夕立。雨乞いの祈りが通じたらしい。 遠くから雷鳴が轟き始め、ゆっくりと暗くなり、にわかに風が吹いてくる。そんな様子を見ながら傘の柄のような形をしたキュウリにもろみ味噌をつけてポリポリ食べてた。縁側があればもっとよかったんだけ…