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『殺人現場を歩く』蜂巣敦(ちくま文庫)

18の殺人現場を文字通り歩いた蜂巣敦のルポルタージュ。現場付近の写真と風景の描写、そして事件に関する記述。極力感情を排除した書き方のせいか、誰もがいつでも「あちら側」へ足を踏み入れてもおかしくないような変な感覚に囚われてしまい怖くなった。

また、殺人現場をまわってみて強く感じたのは、人は偶然的に日常に還っているのではなく、日常に還るべく、強い欲求を抱いて、日々相当な力を注いでいるということだ。生活している分には無意識の範疇であろうが、いったんそれが遮られた状況においては、その無念の思いが現場に色濃く残っている。それは修辞的な言説ではなく、現存している事物としてあった。(P299-300あとがきより)

以下、取り上げられている18の事件名。事件名の後ろの括弧書きは、事件の概要が書いてあるサイトへのリンクです。

殺人現場を歩く (ちくま文庫)

殺人現場を歩く (ちくま文庫)