2018年8月24日(金)
熱帯夜と猛暑日がいつ終わりを迎えるのか、心待ちにしている今日この頃。
暑さの退場を待っているだけでは能がないので、秋山瑞人『イリヤの空、UFOの夏』電撃文庫を読む。
夏・空(青空だったり夕焼けだったり)・ボーイミーツガール。最高。 いちいちノスタルジーを感じさせられる物語は、のめり込んだが最後であっさりと終わってしまった。過度にノスタルジーに捕らわれるよりはいいのだろうけれど。
学園祭に足を運んだ浅羽の両親の台詞、
父は、しみじみとつぶやいた。「若いってのはいいなあ」。そうですねえ、と母も同意する。
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2018年8月22日(水)
近づいてくる台風19号と20号は、九州を間に挟み込むようなコースをとっており福岡にはフェーン現象からのギフトである猛暑だけが届いているような塩梅。
先週の盆休みより飽きもせずホラー関係の本を読み漁る中で、とても久しぶりに京極夏彦の本を手に取り、気がつけば以前のように本の厚さがあってないようなのめり込み具合で読み終えていた。
百鬼夜行シリーズの京極堂に引けを取らない面白さだった弔堂シリーズだった訳だけれども、とりあえず京極夏彦の本を手に取ることが久しぶりだった理由の一つに『邪魅の雫』以降、百鬼夜行シリーズが出版される気配がないということもあるのではないかと自らを振り返って感じていた。
『書楼弔堂 破暁』、『書楼弔堂 炎昼』は本屋を舞台に、明治の著名人の裏面史を埋めているような感覚が楽しく、また相も変わらず符号を一致させる手腕に感心してしまうと共にこれこそが京極夏彦の本を読む動機になるのだな。
その通りです。死者は誰も恨みませぬ。死ねばそれまでなのですから。ただ、恨まれていると感じている人や、恨んでいるだろうと思う人が、いるだけでございます。死者を成仏させるもさせぬも、それは生者次第にございます。だからこそ、供養はある。だからこそ、死後の世界は生者の中にこそありと申し上げたのです。さあ、如何でございましょう。幽霊は怖いですか。(『書楼弔堂 炎昼』p501)
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2018年7月に読んだり、観たりしたもの
年中行事のように季節感なくホラーや怪談ものを読んだり観たりしている。とはいえ、気温が高くなるにつれその濃度は濃くなってくるように思える。背筋のふーっとした涼感を体が欲しているのだと。
そんななか面白かった本は松原タニシ『事故物件怪談 恐い間取り』(二見書房)。実話怪談系の話で、実際に人が亡くなった事故物件を借りて住むという体を張った企画が良かった。心霊現象っぽいことが起きるようだけれども、なぜその現象が起きるに至ったのか事故物件になった由来の部分が本当に心惹かれる部分だった。大島てるをスマホで検索しながら読み進めていった。