死者の上にある街・パリ
『ワールド・ミステリー・ツアー13 パリ篇』(同朋舎)
パリおもしれー!と、気分が高揚してしまった1冊。この本をパリの観光ガイドブックとして捉えた場合、目的地で日本人と遭遇するという可能性は低いだろうけど、土産話として披露してもそれを受け入れてくれる人の数はものすごく少なそうな気もする。それでもそのくらい個人的な旅の方が面白いような気がする。
パリの街を作るためにその地下から石を切り出し、地上にできた建物の数だけ地下には空洞がある。パリ中心部の食品卸売市場レ・アールの隣には歴史の長い墓地があったが、死体が増えすぎて限界を超えたのでローマ時代に掘られた地下のカタコンブに移された。約600万人分の骨。東京の地下にも惹かれるものはあるけど、パリの地下は歴史の重みが違うようでさらに興味深い。
目次。
ワールド・ミステリー・ツアー13〈3〉パリ篇
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同朋舎
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