2010-01-01から1年間の記事一覧
この夏は『怪奇小説傑作集』のシリーズを読んでしまいたいと思いながら手にとってみた。が、日本のホラーや怪談を読む時にたまに感じるような怖さはない。湿度の高い蒸し暑さを払ってくれることを期待して読んでみたけどその点では期待外れ。ただ面白くはあ…
本格的な夕立が降ってくれたら多少なりとも暑さが緩和されるのではないかと、熱暴走し始めた頭で必死に雨乞いするのが日課です。こんにちは。ちょうど雨乞いの儀式が登場する三津田信三の『水魑の如き沈むもの』を読んでいたので、ちょっとくらい参考になる…
佐藤亜紀のエッセイ集は意見を異にする内容も多いけれど、勢いと内容の分厚さが癖になり始めると読むことを止めるのが難しい。佐藤亜紀のようなぶっとい背骨とその上に乗っかっている自信がないので読んでいて爽快になってくるのだ。ひょっとしたら読みなが…
網戸を張り替えたときには、たとえほんのりとはいえ夏が待ち遠しくなったはずなのに今ではそんな気持ちのかけらもなくなってしまった。どのくらいの未来なのか不明だけれど死んでしまった自分に頼んで、自分史の中で2010年の夏を編集でカットしてしまいたい。…
雨。すごく雨。非常に雨。強烈に雨。 こんな日にスーツを着て革靴を履いて移動するなんて馬鹿げている。短パンにサンダルでいいじゃないか。そう強気に妄想しながらも古い革靴を履き、替えの靴下を忍ばせる小市民っぷり。辛うじて西鉄が動いていて助かった。…
『ハードボイルド・エッグ』の続編。 コミカルで頼りなく妙に親近感のわく探偵は顕在。前作で登場した秘書のおばあちゃんがいないのは寂しいけれど、脱走ネコを探す過程はやはり面白い。リアリズムを追求した現代型の私立探偵だと浮気調査やペット捜索が発端…
溜まっていたものがすっきりと片付いた。素晴らしい。たとえ終わりがなく一時的な満足だったとしても目の前にそれらがないという状態が心地良い。 さよなら生乾きの洗濯物たち、こんにちは太陽の匂いの洗濯物たち。 今年の梅雨のテーマソング。EGO-WRAPPIN'…
6冊か。体感としてはもっと少ないという感触だったのに、ワールドカップが始まる前に若干の貯金があった模様。始まってからは本当に物語が頭の中に入ってこない状態だったので、高橋源一郎の本をちびちびとナメるように読んでいた6月。 6月の読書メーター 読…
0-0(PK3-5)。 惜しかった。PKは運ゲーだから。バッジオもプラティニも外してる。シュートの上手さや度胸といったものを超えた何かが影響するゲームだから。カメルーン戦を見てからこのチームでの試合を一つでも多く見てみたいと思っていたので残念な気持ちは…
W杯が始まってからというもの本を読む集中力がないので、この本1冊をちまちまと読み進めていた。この本を読む前にアマゾンでレビューに目を通したところ 高橋氏本人がインスパイアされたと語る「坊ちゃんの時代」という漫画(1997年手塚治文化賞受賞、関川夏…
ついに梅雨がその姿を見せ始めてきた。週末はHPを回復するためにも昼寝をたっぷりとりたかったのに、湿気毒のおかげで寝ている間も少しずつHPが削られていたような気がする。早く体を湿度と暑さに順化させないといけない。
3-1。 嗚呼、まさか日本が3点も取るなんて。この大会中ほとんど決まっていない稀少価値の高い直接FKを2本も決めるなんて。次は次はと言い続けた岡崎に次がくるなんて。これでベスト16決定。 ベスト4に関しては正直なところ無理だとしてもベスト16は目指せる…
目は開いていても活動休止している昼間の脳みそ。予選の3巡目は地上波での放送が激減するから今のうちに見れる試合は観ておかないと、という使命感だけで生きている今日この頃。参考:地上波テレビ放送予定|サッカーワールドカップ2010南アフリカ大会ガイド…
0-1。 なんというか勝ち点を得るチャンスは十分にあったのにもったいないという心境になったのは、6月14日以前には考えられなかった。今日の戦いを見ているとまだまだ希望はある。次のデンマーク戦はこの試合での反省を十分に活かして予選突破を決めて下さい…
どのチームも初戦ということで慎重な試合運びが目立って、試合は動くものの得点に結びつかない展開が多かった。その中で印象的だった試合を選ぶと(日本戦除く)、南アフリカvsメキシコ、韓国vsギリシア、ドイツvsオーストラリア、ホンジュラスvsチリ、スペ…
眠い。体のピークが完全に夜型の南アフリカモードになっている。 人,ノ lllllllllllllllllll! ,;; .;;'' ,:,:,:,:,: illllllllノ 安 llllllllllllllllll!,,,,, i ;; i/ ;;;,, ,,,,,,, illlll丿 .西 lllllllllllllll'l!iil||||||||||lゞ ((||||||||||||||||l…
大会の出だしは低調なのがデフォルトなブラジルだけど、北朝鮮戦も見たかった。ハムシクのいるスロバキアの戦いも見たかった。 コートジボワールvsポルトガル 0-0。前半のクリスティアーノ・ロナウドのミドルシュートで腰抜けた。両チーム様子見モードだった…
イタリアvsパラグアイは地上波なし。昨日のドイツvsオーストラリアは得点シーンだけ見れた。クラブチームでは不調なポドルスキーとクローゼの2名は代表チームにくると確変するらしい。よっぽど代表の水が甘いんだろうな。一気にドイツが優勝候補に浮上してき…
1-0。 来た、見た、勝った! 実に8年ぶりの勝利。8年前は社会にでたばかりのおのぼりさんで、興奮して渋谷でハイタッチしていた若者の一人だった。今では30も越えてしまい応援する場所も変わるも喜びの質は変わらず、ただ試合後の疲労感だけが抜けない状態。…
ドイツvsオーストラリアは地上波放送がなかったので見られなかった。開幕からの3日間で8試合を観戦。平日にこのペースは無理なので、と頭では理解しつつも放送していたら見てしまうような気がしてならない。体力次第。 それはさておき、これまでの観戦で気に…
期待して裏切られるのが怖くて、うまく距離感をつかめない。近付いて手を取って何かしらを分かち合いたいのに勇気がない。4年前に僕からの一方的な思慕をあっさりと踏みにじられてからというものの、未練を残しながらも距離を置いていた。 そして今日。それ…
フランスvsウルグアイ 0-0。フランスは予選突破が厳しそうな試合内容。チームとしてのオートマティズムが全く無くなっている。10年前のチームの華麗さを懐かしく思い出してしまった。 韓国vsギリシア 2-0。今回の韓国のようなチームこそ目標はベスト4だと口…
鳥取の赤朽葉家を舞台に女三代、戦後からゼロ年代にまたがる年代記。三代とは祖母の万葉、母の毛毬、子であり記述者の瞳子。これまで読んだ桜庭一樹の本の中では最も面白かった*1。 辺境の人にまつわるエピソードからツボにはまったので、物語の面白さは万葉…
梅雨入り。雨が届く前に、湿気で重っ苦しい空気だけがあらわれたので扇風機を出す。こたつをしまってから扇風機を出すまでのスパンが短すぎる。と、目に見えないに何か対して文句を言いたくなるものの結局のところ環境のせいではなく、怠惰(=こたつをいつ…
ブブゼラは本当に五月蝿い。去年のコンフェデレーションズカップでも同じことを思ったけど、1年経ってもスタート地点は変わらない。これから約1ヶ月の間の観戦で慣れてしまうのだろうか。慣れてしまってW杯後の試合で、音のボリュームが物足りないと感じたと…
むかしむかしのことじゃった、・・・みんなでなかよくくらしましたとさ。昔語り風に展開される恋愛物語は、昼寝中に昔話のような自分史の中で狼に変身してしまうほどに物語浸透率が高い。 モンティニーの狼男爵 (光文社文庫)作者: 佐藤亜紀出版社/メーカー: …
時期をつかむのが難しかったこたつの撤去を完了。こたつ布団を枕に佐藤亜紀の『モンティニーの狼男爵』を読む。 人間関係が発生する場面では不可避の感情だけれど、その中でも恋愛という場面で色濃く出てしまう嫉妬や憎悪、寂しさという感情がもとでやらかし…
長年の懸念事項でありながら、腰がうんともすんとも上がることもなく放置していた穴あき網戸。太陽の光の強さに負けて全て張り替えた。大中小合わせて4枚。 網戸越しに見える灰色の景色を疑うこともなく受け入れて過ごしていたのに、実は世界は青くないとい…
0-2。 スイスのシオン。それにしても午前3時過ぎのNHKでお目にかかれそうなくらい景色の良い試合会場だった。 試合内容に関しては、湯浅健二氏の妄想的な前向きさ(参考記事)が欲しい今日この頃。賛同できるのは大久保評と森本評だけ。 コンディションだけ…
久しぶりの読んだ本まとめ。実感以上に読んでいた5月。 こういう区分に意味があるとは思えないけど、今年は女性作家の小説をよく読むようになった。これという際立つような理由は分からない。ただ、僕が好んで読む種類の「本についての本」の中で紹介され、…