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読む。書く。のこす。

読書

2009年2月に読んだ本

あー。最近、ここにすら読後の一言感想を書かなくなってきた。いかんいかん。 2月の読書メーター 読んだ本の数:8冊 読んだページ数:1852ページノラや (中公文庫) ★★★★。読みながらほんわりとした温かい感情が湧き上がってくるのは、猫への愛情の深さだけで…

古本からの落し物

寝転がって恩田陸の『ライオンハート』を読んでいたら切符が落ちてきた。西武新宿線、高田馬場発所沢着の特急券。350円。 どういった道のりをたどって、この本が所沢から福岡の古本屋まで届いたのかしばらく妄想してみたけれど、僕の貧相な想像力ではちょっ…

2009年1月に読んだ本

1月の読書メーター 読んだ本の数:5冊 読んだページ数:2106ページハーヴァード・ロー・スクール (ハヤカワ文庫 NF (114)) ★★★★。 読了日:01月01日 著者:スコット・タロー,山室 まりや知識人99人の死に方 (角川ソフィア文庫) ★★★。自分の死が一度しかない…

『ノラや』内田百けん(中公文庫)

PCのセットアップ中に読んでしまった。 猫。 ノラや (中公文庫)作者: 内田百けん出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 1997/01/18メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 90回この商品を含むブログ (124件) を見る

『ペンギンの憂鬱』アンドレイ・クルコフ(新潮クレストブックス)

ありえないような妙な話がいくつも日常の中に組み込まれているのに、大したひっかりもなくすんなりと受け入れられるのは、憂鬱症のペンギンがペットだからなのかもしれない。 唯一気になっていた、「ペンギンはどうやって寝るんですか? - Yahoo!知恵袋*1」と…

『図鑑の博物誌』荒俣宏(集英社文庫)

古今東西の図鑑に収められている図版の歴史や特徴について荒俣宏が縦横無尽に語っている。この人の知識の壺に底はないのだろうか。 図版の美しさ、図鑑の解説ともに充実した内容なのに、残念なことに文中で言及されていて、本書に収録されている図版へのリン…

『驚異の百科事典男』A・J・ジェイコブズ(文春文庫)

ブリタニカ百科事典を1年で読破しようと目論む人の読書エッセイ。 百科事典を読み進めるうちにメンサ(IQの高い人だけが加入できる団体。詳しくはwikipedia:メンサ。)に加入したり、クイズミリオネアに出場したりと百科事典を足がかりにちょっとした著者の…

『知識人99人の死に方』荒俣宏監修(角川ソフィア文庫)

モンテーニュは言った「われわれが準備するのは死に対してではない。死はあまりにもつかの間のできごとである。われわれは死の準備に対して準備するのだ」。(P10) 死の博物館に陳列されている99の展示品をひとつひとつ眺めていると、その多様性と不如意ぶり…

2008年12月に読んだ本

12月の読書メーター 読んだ本の数:5冊 読んだページ数:1563ページ摩天楼の悪夢―新宿少年探偵団 (講談社文庫) ★★★★。シリーズ3作目で、最も面白い内容だった。魍魎の匣かと。 読了日:12月02日 著者:太田 忠司本は寝ころんで (文春文庫) ★★★★。小林信彦の…

ブクオフにて

新春セールなるものをしていたので、寄ってみたら予想外の人の多さに驚いた。デパートの初売りに行くのではなくてブクオフに立ち読みに来るのね。 『ノラや』内田百けん(中公文庫) 『驚異の百科事典男』A・J・ジェイゴブズ(文春文庫) 『知識人99人の死に方…

日記がおもしろい特集

特集に惹かれて野性時代の2008年4月号を古本屋で購入。 小川洋子のインタビューの中でとりあげられていた日記の本が気になったので箇条書き。 『アンネの日記』アンネ・フランク(文春文庫) 『成城だより 上・下』大岡昇平(講談社文芸文庫) 『断腸亭日乗 …

そんな奴ァいねぇ!!

クリスマスは笑って過ごすのです。 駒井悠の『そんな奴ァいねぇ!!』を読みながら( ̄ー ̄)ニヤリと。 そんな奴ァいねえ!!(14) (ワイドKCアフタヌーン)作者: 駒井悠出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/12/22メディア: コミック購入: 1人 クリック: 6回この商品…

古本屋

『A型の女』マイクル・Z. リューイン(ハヤカワミステリ文庫) 『スイートホーム殺人事件』クレイグ・ライス(ハヤカワミステリ文庫) そういえば、読書メーターに積読機能ができたようでありがたい。これまで「読んでいる本」の中に読書中・積読の本をまと…

『異常快楽殺人』平山夢明(角川ホラー文庫)

ダメだ。一応、一通り読んでしまったけど、この本無理。 とりあえず、あとがきから引用。 ここまで読んでいただいた方へ・・・感謝と、あなたの強靭な精神と貪欲な探究心に敬意を表したい。(中略)この本にかかわった編集者のひとりは、一気に編集作業を行…

『殺人現場を歩く』蜂巣敦(ちくま文庫)

18の殺人現場を文字通り歩いた蜂巣敦のルポルタージュ。現場付近の写真と風景の描写、そして事件に関する記述。極力感情を排除した書き方のせいか、誰もがいつでも「あちら側」へ足を踏み入れてもおかしくないような変な感覚に囚われてしまい怖くなった。 ま…

2008年11月に読んだ本

11月の読書メーター 読んだ本の数:9冊 読んだページ数:2730ページGOSICK〈6〉ゴシック・仮面舞踏会の夜 (富士見ミステリー文庫) ★★★ 5巻からの続き。暴走列車。 読了日:11月05日 著者:桜庭 一樹GOSICKs(2) ―ゴシックエス・夏から遠ざかる列車― (富士見ミ…

『東京焼盡』内田百けん(中公文庫)

戦時中の日記。 時代背景を考えると安易に面白いとは言い難いけど、読後の率直な感想としてやはり面白い。淡々と日々の出来事が書かれている中で、時折入る百鬼園先生のぼやきがくすりと笑える。 東京焼盡 (中公文庫)作者: 内田百けん出版社/メーカー: 中央…

『新宿少年探偵団』太田忠司(講談社文庫)

NHK-FMの青春アドベンチャーで聞くと盛り上がりそうな気がする。 新宿少年探偵団 (講談社文庫)作者: 太田忠司出版社/メーカー: 講談社発売日: 1998/05メディア: 文庫この商品を含むブログ (8件) を見る

『怪奇譚』蜂巣敦 (ちくま文庫)

様々な雑誌での記事をまとめている本なので、あまり一貫性のある内容ではない。実際に起きた殺人事件、都市伝説、映画評などなど扱うテーマはバラバラながらも、人間のダークサイドを覗き込んでいるという点ではある程度(全部とは言えないけど)共通してい…

『少女には向かない職業』桜庭一樹(創元推理文庫)

夢見る少女じゃいられない。 少女には向かない職業 (創元推理文庫)作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2007/12メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 82回この商品を含むブログ (227件) を見る

『殺人現場を歩く』蜂巣敦(ちくま文庫) 『怪奇譚』蜂巣敦(ちくま文庫) 手袋は100均で500円のものを買った。一冬もてばいいので安物買い。

10月の読書メーター

読書メーターのまとめ機能を使ってみた。これはなんて便利な、感動した。読んだ本を全部登録しておかないと正確に反映されないってのは、ものぐさ太郎にとっては少々苦しい面があるけれどそれにしても便利だなー。という訳で、以下は10月に読書メーターに登…

一箱古本市 inけやき通り

ブックオカの一箱古本市に行ってきた。見て周っている途中で小雨がパラついたりと天気に関しては恵まれなかったけど、一昨年に行ったときより店舗数も増えていて*1ひとつひとつ覘いて周るのが楽しかった。 前回とは違い今回は5冊ほど面白そうな本を手に入れ…

『象と耳鳴り』恩田陸(祥伝社文庫)

『六番目の小夜子』で登場した関根秋の父・関根多佳雄や兄、姉が安楽椅子探偵よろしく謎を解いていく短編集。 単に推論を重ねていくだけのミステリを苦手としている僕が、この本を楽しむことができたのは恩田陸の描く人物の魅力が大きな要因だったと思う。 …

『香水』パトリック・ジュースキント(文春文庫)

鼻あるいは嗅覚、という主題で井上夢人の『オルファクトグラム』を思い出したけれども、検索してみると2作品を連想する人がやっぱり多いみたい。こういう主題の小説って、あんまり見かけないからかもしれなけれど。 人間は目なら閉じられる。壮大なもの、恐…

BOOKUOKA 2008

今年もそろそろブックオカの季節かなと思って公式サイトを見てみたところ*1、イベント情報が大量に更新されていたので、行く行けないは別にして興味のあるイベントをリストアップ。 一箱古本市 inけやき通り。11月8日(土)(これは外せない。去年は行けなか…

『犬神家の一族』横溝正史(角川文庫)

ちまちまと思い出したように読み進めている横溝正史の本。やっと『犬神家の一族』を手にとって読み終えることができた。市川崑監督の映画を見たことはないけど、スケキヨの石膏のような白いゴムマスク姿の映像だけは頭に焼き付いているので、ある種の恐怖心…

『日本仰天起源』荒俣宏(集英社文庫)

本のタイトルに負けない内容だったのは、「厠、便所、トイレの起源とは」かな。トイレの思想は奥が深い。 小松和彦との占いとまじないに関する対談も読み応えあった。難を言えば、もう少し「起源」に関する話を読みたかった。3部構成だけど、起源に関係する…

完結した漫画を集めるのは楽しい

よし。『ギャラリーフェイク』が24巻まで揃った。全32巻まであと少し。考古学的な要素が絡んだ話を読むと『マスターキートン』を思い出す。

『ウォッチャーズ』ディーン・R・クーンツ(文春文庫)

ときには予定調和の展開が嬉しい小説を読みたくなることもある。そういう意味においてこの作品は、喜怒哀楽の感情を充分に堪能できるものだった。 ウォッチャーズ〈上〉 (文春文庫)作者: ディーン・R.クーンツ,Dean R. Koontz,松本剛史出版社/メーカー: 文藝…